たばこがからだに良いと思って吸っている人はおそらくいないでしょう。では、なぜ多くの人がたばこを吸うのでしょうか。たばこに含まれるニコチンは、頭脳を覚醒させたり、緊張をほぐす鎮静効果を示す場合もあり、喫煙者はそのとりこになってしまうからです。
あの美しい紫煙の中に、実はニコチン・タール・一酸化炭素・ベンツピレン・カドミウム化合物など、約200種類以上の有害物質が含まれています。
●ニコチン ─ わずか50〜60mgで成人をも殺す猛毒
子どものいる家庭はご注意!
1本でも幼児なら危険です。
●タール ─ 発がん性
●一酸化炭素 ─ 動脈硬化
●妊娠中の喫煙は胎児に影響する
(アメリカ保健教育福祉省 1975年)
主流煙は喫煙者が自主的に吸うたばこの煙。 副流煙は、非喫煙者が受動的に吸わされる、たばこの先から立ちのぼる煙。 |
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副流煙に含まれる有害物質の量は、主流煙を1としたとき、ニコチンは2.8倍、タールは3.4倍、一酸化炭素は4.7倍と高い。
喫煙は、吸っている人はもちろん、周囲の人々の健康にさまざまな影響があり、多くの疾病の原因になっていることも分かっています。しかし、禁煙をすれば、禁煙年数が増すにつれその危険は低下します。
非喫煙者の死亡率を1とし、喫煙者の禁煙後の死亡率の変化を示す。
たばこの副流煙の害を考えると、子供のいる場所や、食事をしている人の前ではたばこを吸わない。吸うときは換気に気をつける、分煙をすすめるなどの配慮が必要です。また、自分の健康を守るためにも、節煙・禁煙にトライしてみてはいかがでしょう。